遠照寺(おんしょう じ)は、関ヶ原の戦いと同年の1600年に創建された歴史のある日蓮宗のお寺です。近所の佐野氏の宅に〝日蓮上人が立ち寄った〟という伝説があり、それで日蓮宗のお寺が出来たといわれています。

境内西側には太鼓石、北側には撫川やわさび田、南側には桜並木と四季を通じて美しい風景を見ることができます。なお、ここの本堂で明治7(1874)年6月、井之頭小学校が開校しました。

猪之頭地区に人が済み始めたのは

猪之頭地区に人が住み始めた時期について確証はありませんが、植松武男氏宅に伝わる系図によると、祖先の但馬守源国明の条に「鎌倉ヨリ井野頭ノ 郷二住ス鎌倉落城二付正慶二年(1333年)十二月移ル農二附ス」と他郷の武士が帰農したことが記されており、このことなどから14世紀前半頃が現在につながる祖先が定住を始めた時期ではないかという説があります。