猪之頭(いのかしら)のこと

ここ富士宮市猪之頭(いのかしら)地区は、朝霧高原の西に広がる標高700メートルほどの自然豊かな地域です。富士山の湧水が各所で見られ、澄んだ川が地区内を流れています。豊富な水は、地域の多様な生態系の源であり、また鱒(マス)の養殖やわさび田の栽培などが盛んです。

この猪之頭地区には、現在340世帯、860人ほどの住民が暮らしています(2019年1月現在)。豊富な湧水に代表される豊かな自然環境の一方で、少子高齢化や森林の荒廃、湧水の減少、遊休耕作地の増加などが地域の課題になっています。その解決のため、NPO法人猪之頭振興協議会や活性化推進委員会が中心となって、移住促進の取り組みや特産品の開発、ファミリー対象やインバウンド向けのツアーの開催などを積極的に行なっています。

そのような取り組みもあり、同委員会が活動を開始した2016年に1組のご家族が移住されて以降、同委員会を通じて毎年1組以上が移住され、現在(2020年6月現在)では7家族(28名、うち子ども14名)が移住。まだまだ人口減少は続いていますが、区内の井之頭小学校の生徒数が増加(2020年度)に転じ、移住者の増加が地元テレビの情報番組でも取り上げられるほどになりました。地域に子どもたちのにぎやな声が徐々に広がりつつあります。

また、長年の懸案事項であったインターネット回線についても、2020年春に光ケーブル網が整備され、ようやく高速でインターネットが可能となりました。

区内の教育施設は、「井之頭保育園」と園から歩いてすぐの「井之頭小学校」。同校から徒歩で20分ほどの場所には「井之頭中学校」があります。医療機関は『自然欠乏症候群』『癒しの心得』などの著書を持ち、統合医療の分野などで著名な山本竜隆先生が院長を務める「朝霧高原診療所」があります。