井之頭区民館は、古くからある猪之頭集落の民家をモデルに、外観や内観、間取りをデザインして、地元建築士の設計で建築されました。富士山の稜線になぞらえた屋根の勾配、天子山系の峰々になぞらえた南面の屋根など、地域に恵みをもたらす山々を外観に取り入れています。区民館に使われている構造材、造作材のほとんどが、猪之頭区有林から切出したものでできており、地産・地消を意識した建造物ともなっています。

木材を使用することによって、断熱性、衝撃性、耐久性が上がり、地域の人々に安心して利用してもらうことができます。また、木造のよさは、シックハウス症候群対策となる点や、木の香りが漂う安らぎの空間を創りだせる点にもあります。

平成24年度には、第3回富士宮市景観賞のまちなみ・うるおい部門にて、優秀賞を獲得しました。施設の玄関前からは富士山を仰ぎ見ることができ、広い調理室も完備。駐車スペースも充実しており、今後、この区民館が地域の拠点となり、人々の交流や教育の場として広く活用されることが期待されています。

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