このミツバツツジは静岡県の天然記念物に指定されており、根回り約1m、 枝張り約8mもあり、樹高は日本最大級の約4.5mといわれています。樹齢はなんと600年程と推定される古木ですが、見頃を迎える4月半ばから5月にかけては、鮮やかなピンク色の花をたくさん咲かせます。扇のように広がる枝いっぱいに花を付け、雄大な富士山を背景にそびえ立つ姿は、猪之頭でしか見られない圧巻の景色です。
毎年この時期になると、市外からもたくさんの花見客が訪れます。サトイモを植える時期に開花するため、地元では「イモウエツツジ」とも呼ばれます。また、秋には葉が赤く染まり、紅葉も楽しめます。
現在、地元ではミツバツツジの植樹活動が行われています。地域の団体と、地域住民の取り組みにより、道路脇をはじめとした区内にミツバツツジが少しずつ増えています。
ミツバツツジとは
ツヅジ科の落葉低木。関東・東海地方の山地に見られます。葉は枝先に3枚が輪生状につきます。葉の出る前に紅紫色で径3~4cmの花を咲かせます。ミツバツツジ類は日本を中心としたアジア東部に約30種類ほどあり、5月22 日の誕生花です。