ここ猪之頭は、富士山の恵みである湧水が豊富な場所です。そんな猪之頭地区には、澄んだ川にしか生息できない様々な植物が自生しています。そのうちの3つをご紹介します。

●バイカモ(梅花藻)
キンポウゲ科の水草で、同じ固体が数年にわたり生息します。水底から生え、葉や茎は水中にありますが、夏になると水面上に花を咲かせます。白くて小さい花は、梅のような形で、流水にそってなびく様子がとても可愛らしい植物です。

●セリ(和セリ)
春の七草の1つであるように、日本で古くから食べられているセリ科の野菜です。11月頃から新葉が伸び初めて、夏に白い花を咲かせます。蕎麦とよく合うため、地元の人々はよく食べています。

●クレソン
食べるとピリッとした辛さのある、アブラナ科の植物です。市販のものと比べて味が濃く、水面からほんのりと良い香りがします。昔は鶏のエサとして与えていたそう。