伊勢神明宮(いせじんめいぐう)です。この神社は天照大神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社で、通称として「お伊勢さん」と呼ばれています。農耕儀礼と密接に結びつき広く信仰を集めました。江戸時代になると、一般民衆の間でも伊勢信仰が盛んになり、新田開発の際に神明宮を創建することが盛んになりました。
境内南側に富士山からの湧水の湧水池(富士宮市保存湧水池第11号)があります。また境内には、富士宮市の保存樹、樹齢約300年の「シダレザクラ」があります。かっては、湧水池に水が満々と湛え、カジカや小魚が多数泳ぎ、子どもたちの遊び場として にぎわっていたそうです。近年は、湧水量が減ってきて、魚もいなくなってしまいました。
この神社では秋祭りがあり、今は七五三と同じ日に実施しています。かつての秋祭りには山車(だし)が出て、賑やかに収穫を祝ったそうです。